すくすくQ&A 離乳編すくすくQ&A 離乳編

離乳食について

商品に関するQ&A

Q
離乳とは?
A

母乳または育児用粉ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程を言います。
この間に赤ちゃんの食べる機能は、乳汁を吸うことから、食べ物をかみつぶして飲みこむことへと発達し、また、食べる食品の量や種類も多くなり、献立や調理の仕方も変化していきます。

Q
離乳食はなぜ必要?
A

(1) 栄養補給
母乳は乳児の栄養品として最良ですが、量と質の関係でいつまでも母乳だけで育てることはできないので、母乳以外の食物から栄養を補う必要があります。
(2) 摂食機能の発達
これまでの「乳汁を飲むだけだった」ことから「噛んで食べる」ことを覚えます。
(3) 消化機能の発達
乳汁以外の食べ物を食べることで、唾液の量や消化液の分泌量、種類が徐々に増加していき、いろいろな食物を消化できるようになります。
(4) 精神の発達
いすに腰かけて食事をする・かみつぶして飲み込むということは、精神発達を刺激します。
離乳食を味わう・においを感じる・見て楽しむということも、精神発達にはよいことです。
(5) 食事習慣の確立
離乳食を、時間や1日の回数を決め、一定の場所で食べさせることは、食事習慣の始まりとなります。

-参考文献-
「新・育児栄養学」、今村 榮一 著、(株)日本小児医事出版社、2002.4.4

Q
咀嚼の重要性について
A

咀嚼には次のような大切な役割があります。

(1) 消化吸収を助ける
咀嚼することによって食物が細かく砕かれれば、消化液にふれる面積は大きくなり、半径が小さくなりますから、消化し易くなります。また、噛むことによって唾液や消化液の分泌が促進されるので消化吸収を助けます。
(2) 口の中を衛生的にする
咀嚼することによって大量に分泌された唾液には、口の中の細菌の繁殖をおさえたり、歯などについた食べかすを取り除く作用があります。また、歯肉や口腔粘膜のリンパ液や血液の流れを促進するので、歯ぐきの健康に役立ちます。
(3) 正しい歯並びを作り上げ、顎の発達を促す
咀嚼することで顎が発達します。 咀嚼の少ない子、弱い子は、顎が小さく、その小さい顎に歯が並ぶため、歯並びが悪く なると言われています。
(4) 脳の働きを活発にする刺激剤になる
噛むこと自体による顎の運動が直接脳を刺激します。また、噛むことによって唾液の分泌が促進され、いろいろな味覚が敏感に脳を刺激していくものと考えられています。
(5) 食べ物の中に混ざった異物や骨などの発見
(6) 人間本来の欲求の一つ
顎や歯の病気のために噛むことが出来ない人が大きな欲求不満を示すことでもわかっていただけると思います。

-参考文献-
離乳の革命「自律離乳とベビーフード」,二木 武 著,
(株)日本小児医事出版社 発行,1985.8.29

Q
摂食行動の発達について
A

食物を食べるためには、
1. 捕食(食べ物を口に取り込む)
2. 咀嚼(口の中に取り込んだ食物をつぶして唾液と混ぜる)
3. 嚥下(食物の塊を飲み込む)という一連の行動を円滑に行えることが必要です。

出生後、乳児が最初に行う摂食行動は「哺乳」です。
これは哺乳反射と言われるもので、赤ちゃんは生まれたときからミルクを飲むことができますが、固形のものを食べられるようになるためには、なめらかにすりつぶした状態のものから徐々に慣れさせていかなければなりません。

咀嚼機能の発達において、通常生後5~7か月頃にかけて哺乳反射が減弱、消失していく過程でスプーンが口に入ることを受け入れられていきます。離乳の開始が生後5~6か月頃からが適当だというのもその理由の一つです。

離乳開始の5~6か月頃はなめらかにすりつぶした状態のものを与えることを繰り返していくことにより、口唇を閉じて食べ物を飲み込む動きを習得していきます。

7~8か月頃は舌と顎の動きの連動により、食物を舌でつぶすことができるようになっていきます。

9~11か月頃には、これまでに獲得した舌と口蓋で食物の物性を感知する能力を使って、舌でつぶせない食物が口に入ってきたときには、つぶせる固さに限界があるものの、それを歯ぐきの方へ押しやってつぶすようになります。

離乳完了の12~18か月頃になると、歯で噛み切った食物を口の奥に送り、歯や歯ぐきで噛み飲み込むようになります。

Q
赤ちゃんは味がわかるの?
A

新生児に甘い溶液を与えると、喜んで飲みますが、苦い溶液を与えると泣いてしまいます。
このことから、赤ちゃんは生まれながらに味を識別する能力をもっていることが分かります。
これは、有害なものから生体を防御する反射反応であると考えられています。
また、赤ちゃんは大人の2倍も敏感に味を区別する能力をもっていることが分かっています。
しかし、3~5ヶ月頃になると、この反射が消失し、何を与えても区別無く受け入れるようになります。

Q
味の嗜好について
A

5~6か月頃になり離乳食が始まると、いろいろな食物を摂取して味を体験し、記憶することによってだんだんと嗜好が育っていくと考えられています。例えば、離乳期の頃から塩辛いもの食べさせつづけると、大人になってからも塩辛いものを好むようになります。
すなわち、離乳期の食生活は、大人になってからの食生活や健康にも影響を与えます。

Q
味覚の発達について
A

味を感知する器官である味蕾では5種類の基本味(甘味・塩味・旨味・酸味・苦味)を感知できます。人は味蕾でこの基本味を感知して味を認識しますが、「美味しい」や「不味い」と感じるのは、単純な味覚だけではなく、それ以外に嗅覚、聴覚、触覚、視覚など他の感覚も大きく関係しています。楽しく食卓を囲んだり、食べることの楽しさを何度も経験することが大切で、「美味しい」と感じる料理が増えていきます。こうしたさまざまな食経験を通じて、乳児の味覚は発達します。