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一人ひとりのカタチがわかる 授乳のはなし一人ひとりのカタチがわかる 授乳のはなし

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母乳ってそもそもどうして出るのでしょう?
母乳育児の基本知識を知っておきましょう。

母乳育児中のママの食事について

授乳中は栄養バランスを意識しましょう

妊娠中はおなかの赤ちゃんや体重管理のために、
バランスのよい食生活を心がけていたと思いますが、授乳中も同じです。
母乳育児中のママは、通常時よりも+350kcal/日のエネルギーが必要となります。
妊娠後期の妊婦さんは+450kcalなのでそれよりは少し少なめですが、
妊娠中期(+250kcal)よりも多いくらいです。
350kcalは、ご飯で山盛り1膳分くらいなので、3食に分けると気持ち多めにするくらいの量です。
授乳中のママが、何をどれだけ食べたらよいかを判断するための参考として、
厚生労働省・農林水産省が作成している「妊産婦のための食事バランスガイド」があります。
これには、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つの料理区分を基本として、
1日に摂取する料理の組み合わせとおおよその量がわかりやすく示されています。
毎日の献立にぜひ参考にしてみましょう。

「妊産婦のための食事バランスガイド」の詳細はこちらからダウンロードできます

妊産婦のための食事バランスガイド イメージ図

授乳中に口にするもので気をつけたいポイント

母乳の成分にはママが口にしたものが影響するため、おさえておきたいのが以下のポイントです。

脂っこいもの イメージ画像

脂っこいもの

ママが脂質を多く摂ると母乳の脂肪分も多くなり、乳管が詰まりやすくなったり、乳腺炎の原因となることもあります。脂肪の多い肉類より、魚などを取り入れた和食中心の食生活を心がけるとよいでしょう。

水銀を含むおそれのある魚類 イメージ画像

水銀を含むおそれのある魚類

妊娠中は、水銀含有量の高いメカジキやキンメダイなどの魚類は、胎児への影響が心配されるため摂取を控えたほうがよいとされていますが、ママの食事から母乳に移行する量はわずかであると考えられているので、同じ魚ばかりを偏って食べることがなければ特に問題はないでしょう。

薬 イメージ画像

ママの飲んだ薬はごく一部ですが母乳に移行するため、授乳中は原則として飲まないようにしましょう。
しかし、ママの体調によっては薬の服用が必要になることもあります。特殊な薬を除けばほとんど赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはないと言われていますが、医師や薬剤師に授乳中であることを伝えたうえで、指示どおりに服用するようにしてください。服用中は母乳による授乳を止められた場合は、一時的に粉ミルクを利用しましょう。

タバコ・アルコール イメージ画像

タバコ・アルコール

タバコもアルコールも授乳期間中はやめるのが原則です。
授乳期間中に喫煙すると、母乳を介してニコチンなどの有害な化学物質が赤ちゃんに吸収されます。その結果赤ちゃんに呼吸器感染症や気管支喘息、アレルギー性疾患などを発症させる可能性も指摘されています。
また、アルコールを飲むと、母乳中のアルコール濃度は最大でママの血中アルコール濃度と同程度まで上昇するといわれています。飲酒量が多い場合は、ママの母乳分泌量が減少したり、アルコール分解が赤ちゃんの負担となって、発達の遅れを誘発するおそれもあります。
すこやかな赤ちゃんの成長のためにも、タバコ・アルコールは控えましょう。ストレスが溜まるようであれば、ノンアルコール飲料などで気晴らししましょう。

その他の嗜好品 イメージ画像

その他の嗜好品

コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなどに含まれるカフェインは母乳中に移行し、またカフェインの摂りすぎにより乳汁分泌も減少するといわれています。しかし乳汁分泌に影響する量は、コーヒー1日2,3杯、コーラで約3Lですから、ガブ飲みするようでなければ問題はないでしょう。気になるようであればノンカフェインなどの代替品を利用しましょう。

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