妊娠期特有の、体に起きる変化について、原因や対処法とともに食事のポイントを知っておきましょう。
むくみ
むくみってどんな症状?
妊娠中のむくみは、母体の血液量の増加にともなって体の水分量が増え、腎臓の働きが追いつかず排泄されない水分が細胞にたまって、特に足に症状が出やすくなります。妊婦さんが「足がパンパン」というのはよくあることですが、だるくなるだけでなく妊娠中毒症の症状のひとつでもあるため、症状が重いときには主治医に相談してみましょう。
妊娠するとなぜむくみやすくなるの?
妊娠中のむくみの原因はさまざまで、血液量の増加にともなう水分の増加、ホルモンバランスの変化、妊娠にともなう体重増加、塩分の過剰摂取、運動不足などが考えられます。また冷えもむくみを引き起こす原因で、妊婦さんは妊娠前より暑く感じるため、冷たいものを摂りすぎて実は体が冷えている、ということも少なくありません。
いつ頃からいつ頃まで?
むくみは血液量が増えたり、おなかが大きくなる妊娠後期に多く見られる症状ですが、冷えや立ちっぱなしが原因のむくみは妊娠中期から起こることも多いようです。
どう対処したらいい?
長時間の立ちっぱなしを避けたり、脚の付け根のリンパが滞らないように軽いストレッチをするなどしてみましょう。寝るときに脚を高くして寝たり、着圧ソックスを利用する方法もあります。また、体重が増えすぎないよう体重管理することも大切です。
食事で気をつけることは?
塩分は体内でナトリウムとなりますが、ナトリウムは水分を取り込む性質があるため、塩分を摂りすぎるとむくみやすくなるので要注意です。
むくみのときに摂りたい栄養
カリウム
むくみの時期に
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梅干しとじゃこの
はと麦ご飯
監修:杉山 力一(杉山産婦人科)
平成6年、東京医大出身。
平成10年の北九州市のセントマザー産婦人科で研修の折、田中温先生の情熱に感動したのをきっかけに不妊治療の研究に没頭し、平成12年2月に杉山レディスクリニックを開院。
平成19年産婦人科総合施設 杉山産婦人科世田谷としてしてリニューアル。
平成23年に杉山産婦人科丸の内開院。
平成30年に杉山婦人科新宿院開院。