妊娠8か月:28〜31週
いよいよ妊娠後期!胎児発育が加速する月
赤ちゃんの嗅覚が出現する時期。食生活を意識しよう。
ママの食べ物は、赤ちゃんの味覚と嗅覚を刺激
おなかの赤ちゃんに嗅覚が出現するのは、妊娠28〜32週頃といわれています。胎児期の赤ちゃんの世界は「羊水」がすべて! そして、羊水の中にはママが食べたり飲んだりする食品の味が一部移行しますから、赤ちゃんは妊娠中にママが食べるものの味やにおいを覚えていきます。赤ちゃんの体を育てるのは妊娠中の食事と栄養、赤ちゃんの味覚や嗅覚を育てるのもママの食べ物…。やっぱり、毎日の食事を意識することって、とても大切なことですね。さて、赤ちゃんが好きな味は何? 妊娠20〜30週の胎児を観察したところ、甘い味を好み、苦味を嫌うことがわかっています。すぐに栄養になる甘い糖質を積極的にとり、毒になりかねない苦い味を警戒するのは、生き物としての本能だそうです。おなかの赤ちゃんにもそんな力が備わっているのかもしれませんね。
妊娠線は、十分な保湿で防ぐ
妊娠線はかなり予防できます。まず、一気太りを防ぎます。妊娠28週頃になると、生理的に体が甘いものを欲求しますが、体重が急激に増えないように注意します。皮脂が少なく乾燥するとできやすいので、体の洗い方にも注意。お風呂ではボディソープをよく泡立ててソフトに洗い、ぬるめのお湯で流します。ごしごしこすったり、熱いお湯を使うと皮脂がとれすぎてしまいます。妊娠線の予防には皮膚の保湿が決め手!入浴後は、保湿成分を含むスキンケアローションやクリームをたっぷりつけて、うるおいを与えましょう。
おなか周りが涼しいマタニティウエアを
インナーもアウターも体型に合ったサイズを選びましょう。ブラジャーは乳房の下部をしっかり支えて、乳房が胸壁と垂直になるように乳房全体を包むタイプを選ぶと、形がくずれにくくなります。ショーツは通気性のいい素材、おなか全体をすっぽり包むデザインを選びます。サイズが小さいとウエストやふともも周りの皮膚が刺激されて赤くなったりかゆくなることがあります。妊娠後期になると体温も上がって汗をかきやすくなるので、アウターはおなか周りが涼しいタイプを。下半身の通気性が悪くなるとおりものが増えます。ぴったり締め付けるタイプは避けましょう。
母親学級や両親学級でお産の方法を学ぼう
妊娠後期の妊婦を対象に、自治体や病院が母親学級を開いています。体の変化やお産の始まりとその経過、といったテーマが多いようです。病院主催の場合は、入院準備用品の説明、その病院が実践しているお産の方法について解説することも。お産の方法は、麻酔を使う分娩法と使わない方法に大きく分けられます。麻酔を使わない分娩法では、陣痛の痛みを和らげ、心身ともにリラックスできるように呼吸法を指導されることが多いでしょう。両親学級を開いている病院もあります。とくに立ち会い出産を希望している場合は、ぜひパパも参加するといいでしょう。
赤ちゃんの名前を考えてみよう
性別はまだわからなくても、名付けを考えてみるのは、楽しいもの。親の願いを込めて、音や響きで、画数で、色や季節をイメージして・・・。生まれてから一生使う名前、社会の一員になるための、親からの最初のプレゼント。おなかの赤ちゃんを想像しながら、考えてみましょう。