妊娠3か月:8〜11週
つわりで妊娠を実感する月
つわりがピークでも赤ちゃん元気!工夫で乗り切ろう
ちょくちょく食べ、冷やし食べ…で、つわりに負けない
今月はつわりがピーク。妊娠2か月のところにも書きましたが、つわりの主症状は吐き気。おなかがすくと吐き気が強くなるので、自分なりに工夫して乗り切りたいもの。完全に空腹になる前にちょくちょく食べて常に腹六分目を保つ、いつもバッグにおやつをしのばせておく、食べるものはなんでも冷蔵庫で冷してにおいを少なくする、お水もとことん冷やして飲む、それでもお水が飲めないときは氷をなめる…。こんな工夫で乗り切って!
つわりで食欲がないときは無理に食べなくても大丈夫! 胎児は貪欲に母体から栄養を吸収して発育していく生命力の強い存在なのです。特定の食品が苦手になったときも、我慢してまで食べないで! 妊娠中に特定の食品を受けつけなくなった妊婦の流産率は低いというアメリカの報告もあります。胎児にとってよくない成分があるから、食べたくないのかもしれないのです。無理をしない食生活でつわりを乗り切りましょう。
つわりが強い時は、早めに病院で相談を
嘔吐を繰り返す、体重が異常に減る、食べ物を全く受け付けない、水分も受け付けない、など重くなると、妊娠悪阻(おそ)といって治療が必要です。ひどくなると脱水症状から母体の腎機能へ影響が出たり、赤ちゃんの発育に影響する可能性もあります。妊娠3か月になると、赤ちゃんは羊水を飲み始めます。羊水には赤ちゃんの成長を促す物質が豊富に含まれています。母体の脱水が進むと羊水量も減って、赤ちゃんが吸収する栄養も少なくなる心配も出てきます。脱水の目安は排尿回数が1日5回以下になること。つわりは病気ではないから、などと我慢せずに、早めに病院で相談しましょう。病院では、体が飢餓状態になったときに出てくる尿中のケトン体を調べ、陽性なら点滴で栄養や水分を補給します。必要なら入院治療を行います。
母子健康手帳は、早めにもらおう
妊娠3か月に入ると流産の心配はほぼなくなるので、ほとんどの病院が「妊娠届出書」を発行します。これを現住所のある自治体の担当窓口に提出すると、母子健康手帳が交付されます。病院が発行した届出書のほか、自治体発行の届出用紙に自分で書き入れても大丈夫。用紙はパソコンからダウンロードできる自治体も多くなっています。母子健康手帳と一緒に健診費用を補助する「妊婦健診受診票」がもらえます。補助の回数や金額は、自治体によって違うので、詳細を確認しましょう。
胎児ネームのススメ
妊娠2か月までは、「胎芽(たいが)」と呼ばれていたけれど、今月から正式に「胎児」と呼ばれるように。「芽」から「児」へ。赤ちゃんは成長を続けています。そんな赤ちゃんに、「胎児ネーム」をつけてみませんか。「ポコちゃん」「ぴぴくん」「はなちゃん」「トトロ」・・・。おなかに手を当てて、呼びかけてみて。「がんばって大きくなるんだよ」。ママになる実感がふつふつ湧いてきます。